スタディクーポン・イニシアティブ

経済的な理由で塾に通えない高校受験生にスタディクーポンを届ける「スタディクーポン・イニシアティブ」のブログです。

【祝】渋谷区がスタディクーポンを政策導入する案を発表しました

こんにちは、スタディクーポン・イニシアティブの今井です。

この度は、皆様にうれしいご報告です。

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渋谷区が発表した2019年度予算案に「スタディクーポン事業」が組み込まれました。この予算案が3月の議会で承認されれば、2019年度は渋谷区の政策としてスタディクーポンが導入され、公費を使って継続されることとなります。

■渋谷区2019年度予算案の概要(P29~30)
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/com/000038129.pdf

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平成31年度(2019年度)渋谷区当初予算案の概要より

私たちは「みんなの力で教育格差をなくそう」を合言葉に、子どもたちの「放課後」の教育格差の問題に光を当て、「スタディクーポン」という解決策を提示してきました。

家庭の経済的な事情に関係なく、子どもたちの放課後の多様な学びの機会を得られるようにしたいー。そのために、スタディクーポン事業を全国で政策化することを目標に、志を同じくする仲間たちとともに、2017年10月に「スタディクーポン・イニシアティブ」を立ち上げました。

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第一弾プロジェクトは渋谷区と協働し、まずはクラウドファンディングで700名以上の方々からご支援いただいた民間寄付を原資に、2018年4月から渋谷区内の子どもたちにスタディクーポンを提供しました。

現在も、渋谷区役所の皆さん、大学生ボランティアや地域の学習支援事業者の皆さんと連携しながら、渋谷区内の子どもたちのサポートを続けています。

そして、今回の渋谷区から発表された予算案では、2019年度は民間資金ではなく公的資金を使って、渋谷区がスタディクーポン事業を継続する案がまとめられ、我々が目標としていたスタディクーポンの「政策化」が現実のものとなりつつあります。

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平成31年度(2019年度)渋谷区当初予算案の概要より

特に、2019年度からは、スタディクーポンの提供に加え、支援にアクセスしずらい困窮世帯の子どもへの家庭訪問(アウトリーチ)とセットで実施することが決まっており、今年度よりもさらに強化された形で実施されます。(一方、対象者や提供額が予算的な制約によって、限定的な形になっています。来年度から対象にならないお子さんたちには大変申し訳ないですが、我々としては、より多くの子どもたちに支援を届けられるよう、しっかりと声を上げていきたいと思います)

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クラウドファンディングを通じてご支援いただいた皆様、現場で協力してくださっているボランティアや支援団体の皆様、政策化に向けて様々な助言をいただいた皆様、そして、ともに汗を流しながら協働してくださっている渋谷区役所の皆様をはじめ、ご協力いただいたすべての皆様に感謝いたします。

私たちが掲げた「みんなの力で教育格差をなくそう」という合言葉の通り、一人ひとりの力が合わさったことで、小さな形ではありますが、今回渋谷区の政策が動こうとしています。また、まだご報告できる段階ではありませんが、渋谷区以外の自治体でも、次年度からスタディクーポンを実施する方向で動いています。こちらは追ってご報告いたします。

まだまだ最終ゴールである全国での政策化までの道のりは長いです。しかしながら、行動し続けることによって、少しずつ理想の社会に近づけることができるということを、今回実感しました。

今年サポートしている子どもたちは受験シーズンに入っています。まずは、目の前の子どもたちが、納得のいく進路を歩めるよう、全力でサポートをしていきたいと思います。

引き続き、活動を応援いただければと思います。 

スタディクーポン・イニシアティブ代表
今井 悠介

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